あかいどうぶつ病院  

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混合ワクチンの注射について

2015.04.28

当院ではワンちゃんには5、もしくは6種までのものとそれ以上(7から9種)、ネコちゃんには3種と5種のワクチンを用意しております。


ワンちゃんの狂犬病は現在日本にない病気ですので、狂犬病という病気に対して国を挙げて伝播、拡散の防止をする防疫の意味合いの方が強いです(「狂犬病予防注射について」の項を参照下さい)。
それに対して混合ワクチンは国内に存在していて感染の可能性があり、発症すると重篤化する病気に対し、おうちで飼われているワンちゃんやネコちゃん個々での感染防止や症状の緩和を目的としています。

ワンちゃんでは初年度にまず狂犬病予防接種を優先した場合、少なくとも2週間あけた後に混合ワクチンの接種を行っております。
ワンちゃんの混合ワクチンについて当院では現在初年度は2か月齢から4か月齢の間に1か月間隔で3回接種し、次年度以降は年に一回の接種をお勧めしています。散歩に出る、特にドックランなど他のワンちゃんと接する機会があるコは、少なくともレプトスピラを含む7種以上のワクチン接種をお勧めしています。
コアワクチンの抗体価判定によるワクチン接種の是非の判定は現在行っておりません。ですのでコアワクチンのみの追加も行っておりません。また、おおよそ一年で抗体価が低下すると言われているレプトスピラのみのワクチンも用意をしておりません。

ネコちゃんの場合、初年度は2か月齢から4か月齢の間に1か月間隔で2回のワクチン接種を、そして次年度以降は現在1年に一回のワクチン接種をお勧めしています。
3種のワクチンのうちパルボ以外はネコカゼに対するものです。感染予防ではなく発症予防ですので、すでにネコカゼウイルスを有する子も積極的にワクチン接種する意味があります。
外に出て他の外ネコと接触する機会があるコならば白血病ウイルスをもらう可能性がでてきますので、5種のワクチンの接種をお勧めしています。白血病ウイルスを有するコは悪性リンパ腫を若年で発症する可能性が高くなります。
ネコワクチンによる将来的な腎数値の上昇の可能性が示唆されておりますが、これが決して腎臓病による死亡のリスクを上げるということではないため、ワクチンの毎年接種に関しては現行の接種間隔を継続しながら、更なる情報の収集に努めてまいります。

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