健康診断をしましょう
2015.07.04
ワンちゃん、ネコちゃんのおおよその年齢は以下のように計算します。
1.最初の約1年半で20歳になります。
2.2年目以降は1年で4歳年をとります。
ですので、ワンちゃんネコちゃんの6歳は 人で20 + 4 x 5 = 40 で40歳となります。ヒトでも40を超えると市町村から健康診断をしましょう、というお知らせが来ますよね。6才以上のワンちゃんでは春のフィラリアのシーズンにフィラリアチェックの採血を行っていますが、その際に血液検査による健康診断をお勧めしています。もちろん年内のいずれの時期についても健康診断は可能です。
7歳以降のネコでは「慢性腎不全」がちらほらみられるようになります。お水をよく飲むようになる、おしっこの量が多い(多飲多尿)という状態がみられるようになったら、この病気を疑ってみる必要があります。
ちなみに「多飲多尿」は糖尿病、副腎、甲状腺といったホルモンの臓器の疾患や、イヌの未避妊のメスでは子宮蓄膿症などを代表とする多くの病気のサインです。
6.7歳以下で健康診断を希望される場合は、レントゲン検査が勧められます。心臓、肝臓などのサイズを確認し、これら臓器の生まれつきの異常、継時的な大きさの変化をみます。泌尿器ではレントゲンで写る結石の有無をみます。
10歳近くの特に小型犬で、1)最近散歩の距離が短くなり、それ以上歩きたがらなくなった、2)安静にしているのに呼吸がおかしい時がある、3)特に夜から朝の時間にかけて咳をしていることがある、などのサインが見られる場合は、レントゲン、エコーによる心臓のチェックをお勧めします。