あかいどうぶつ病院  

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健康診断をしましょう - 3

2015.07.04

10歳近くの特に小型犬で、1)外を散歩する子の場合、最近散歩の距離が短くなり、それ以上歩きたがらなくなった、2)安静にしているのに呼吸がおかしい時がある、3)特に夜から朝の時間にかけて咳をしていることがある、などのサインが見られる場合は、心臓のチェックをお勧めします。


胸部の聴診をおこなった際、心臓にそれまで聴こえなかった「雑音」が聴かれるようになったなら、心臓の弁の病気を疑ってみる必要があります。心臓の、特に左側の「血液を受ける部屋」と「血液を吐き出す部屋」の間の一方向性の弁が加齢性にぴったり閉まらなくなるため、そこを逆流する血液の音が「雑音」として聞こえているのかもしれません。追加検査としてレントゲンとエコー検査が必要です。レントゲンでは弁のしまりが悪くなり、効率よく血液を送ることのできなくなった結果として大きくなった心臓のサイズと形を評価します。エコーではしまりの悪くなった弁の様子、そこで起こる血液の逆流の様子、逆流により大きくなった「血液を受ける部屋」のサイズ、「血液を吐き出す部屋」の収縮の様子などを評価します。

診断が下ったのちに外科的治療ではなく内科的維持を選択する場合は、心臓の内服薬を開始することになります。この場合、まさに「維持」で、「肺水腫」であるとかのさらに進んだ、命に係わる状態になるべくすぐに陥らないように管理するのが目的です。

予防という意味では蛇足ですが、もう少し、

来院された時点で既に肺水腫という状態(犬座姿勢で、開口呼吸で、舌の色が青紫)から幸運にも戻せた場合、その危機的な状態を見ているためにその後の投薬に関しオーナーさんの理解も充分な場合が多いですが、まだそういう「次の状態」に陥っていないで診断が下った場合は、オーナーさんが少しの投薬で「治った」と誤解されるか、投薬はもういいや、と自己判断される場合があるか、と思います。しかし多くの場合このようなコに飲ませる薬の第一選択は血管を拡張させ、心臓にとって「楽な」状態を維持する類の薬になります。やはり機能の落ちた心臓にはこのお薬は「楽」なので、やめると薬を飲み始める前以上に心臓には辛い状況になる、と言われています。心臓の内科的維持のお薬は、外科的治療を行わない限り一度飲み始めたら一生飲み続けになりますし、その量と種類は長期の治療で徐々に増加する場合が多いです。

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